商標とは
商標とは、商品やサービスに付される目印のことです。
文字、図形、記号、立体的形状等から構成されるもので、例えば以下のような商標が登録を受けています。
商標の働き
商標は以下のような働きをすることが考えられます。
(カバンを製造するA社の場合)
- カバンに付された商標を見てA社が製造していることを判断できる
- どこのお店で購入しても同じ品質の商品であることが期待できる
- A社がよいカバンを提供し続けると、消費者が商標によいイメージをもち、商標自体が消費者の購買意欲をそそるようになる
上記のような商標の働きは、1.出所表示(どの業者が製造・販売しているかを示す)、2.品質保証(品質に対する消費者の期待を保証する)、3.宣伝広告(需要者にその商標が付された商品を選択するよう促す)と呼ばれています。
商標権のメリット
「自分で商標を考え、自分の商品などにつけるのは、タダ。それを出願?権利?お金かかりそう…」
ごもっともです。そもそも、商標「権」って何のメリットがあるのでしょうか?権利化しない場合・する場合でメリット・デメリットを比較してみましょう。
商標権を取得する場合
メリット
- 商標の使用が権利侵害となる心配がない
- 紛らわしい他社の商標の使用を差し止めることができる
デメリット
- 有料
商標権を取得しない場合
メリット
- 無料
デメリット
- 商標の使用が権利侵害となる可能性も(損害賠償の可能性も・・)
- 紛らわしい他社の商標の使用を商標権で差し止めることができない(自社の利益は半減)
確かにお金はかかります。しかしそれはリスク回避の必要経費であるとも考えることができます。
また、法改正により、以前より必要経費がかなり低くなってきました。